楠本 雅弘 氏(Mr.Msahiro Kusumoto)

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①略歴

昭和16年7月 愛媛県生まれ

昭和40年3月 一橋大学経済学部卒業

昭和40年4月 農林漁業金融公庫(現日本政策金融公庫)勤務(この間の通算2年半、農林水産省農業総合研究所及び財団法人農政調査委員会研究員として出向)

昭和62年4月 山形大学 教養部助教授(経済学担当)

平成 2年6月 山形大学教養部教授

平成 8年4月 山形大学農学部教授(農業経済学担当)

平成19年3月 山形大学定年退職

        農山村地域経済研究所(埼玉県熊谷市)を主宰

②現在の主な役職

・島根県地域農業再編支援事業総括プロデューサー

・山形県農業普及事業外部評価委員会委員長

・長野県・徳島県 農業再生協議会農業経営コンサルタント

③著書

「地域の多様な条件を活かす集落営農~つくり方・運営・経営管理の実際~」農文協(2006)

「進化する集落営農~新しい「社会的協同経営体」と農協の役割~」 農文協(2010) など多数

④活動状況

 複式簿記と家族経営協定を活用した経営改善や負債整理について、「現代農業」「農業共済新聞」「佐賀の野菜」等に長期連載して農業経営者に助言し、各地の農業改良普及員と連携してワークショップ方式で指導。全国の集落を歴訪し、住民たちとともに「2階建て方式の集落営農」によって地域を再生する実践活動に従事し、各地で集落営農塾を開講している。

⑤戸沢村との関わり

 戸沢村商工会(現もがみ北部商工会戸沢事務所)「地域ビジョン」作成委員会メンバーとなったことを契機に、1990年から戸沢村政策顧問に就任。以来、村の長期計画や各種振興計画など多数の審議に加わり助言等を行う。また、2001.4月号から2007.4月号までの村広報紙に「楠本教授のホッとなるメッセージ」を寄稿してきた。 退官に伴い政策顧問を辞することになったが、末永い村づくりに役立たせたいとの思いから、「未来開拓者共働会議稲葉記念文庫」を設立し、今も寄贈を継続されている。未来開拓者共働会議は、「農・林・畜の結合による自然と人間の新しい共生のあり方を開拓すること」を目標に掲げて1986年秋に結成され、1989年岩手大学農学部で「第1回羊シンポ」、1994年伊勢市で「千年の森国際シンポジウム」を共催するなど、羊・環境・有機農業などをテーマに活動している。 創立の中心メンバーだった稲葉紀雄氏(1940~96)の寄贈図書約600冊を、共働会議代表を務めた楠本氏が渡部村長に諮り角川の農村環境改善センター内に記念文庫として開設し、村民の利用に供したのが始まり。以後、楠本氏が蔵書の寄贈を続けて充実につとめている。