水害時の衛生対策
掲載日:2024年7月31日更新
水害により、家屋などが雨水などの汚水に浸水すると、その後、雑菌が繁殖しやすい環境になり、感染症が発生するおそれがあります。
感染症予防のためには、丁寧な清掃と十分な乾燥が最も重要です。各家庭で下記の注意と点検を行ってください。
床上浸水の場合
室内は、食事や睡眠など生活を行う場所のため、泥や汚れを十分取り除いた後、消毒を行いましょう。
● 汚れた家具や床、壁などは、水で洗い流すか、雑巾で水拭きしてください。
● 食器棚や冷蔵庫などは、汚れをきれいに拭き取ってください。
● 食器類や調理器具などは、水洗いして汚れをきれいに洗い流してください。
● 消毒は、清掃や拭き取りで十分に汚れを除去し、乾かした後で行ってください。
*なお、高齢者、身体が不自由等で清掃が困難な方は下記までご相談下さい。
戸沢村災害ボランティアセンター ☏ 090-6622-2113(受付時間:9:00~17:00)
家の周囲や床下浸水の場合
庭や床下などの屋外の消毒は、原則不要です。土砂などを取り除いた後、しっかり乾かすことが重要です。
● 庭木や家の外壁についた泥は、水で十分に洗い流してください。
● 床下換気口のごみを取り除き、床下の風通しを良くしてください。
● 床下はスコップや流水を用いて汚泥を取り除いた後、雑巾などで水気を取り、扇風機やサーキュレーターを使って換気し、乾燥させてください。
● 地形、家の造りや日当たりなどにより汚水が乾燥しない場所は、ハエやボウフラの発生防止のため、殺虫剤などを使用した方がよい場合もあります。使用する際は、市販の殺虫剤を適正な方法で使用しましょう。
食中毒、感染症の予防について
● 調理や食事前およびトイレの後は、石けんで十分に手洗いしてください。
● 手拭きタオルの共用は避けましょう。ペーパータオルが望ましいです。
● 水に浸かった食品や、停電などで保存温度が保てなかった要冷蔵・要冷凍食品は廃棄してください。
消毒方法について
床上浸水の場合は、泥や汚れを取り除き、乾燥させた後に消毒を行いましょう。
消毒薬は希釈して使用するものと、原液のまま使用するものがあります。
● 希釈して使用するもの 次亜塩素酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)
● 原液のまま使用するもの 消毒用アルコール
消毒薬は戸沢村役場1階住民税務課で配布しています。
また、消毒薬はドラックストアや薬局、ホームセンター等で購入できます。
家具類・床の消毒
- 泥などの汚れを洗い流すか水拭きし、十分に乾燥させた後、希釈した消毒液を浸した布などでよく拭きます。
- 消毒用アルコールの場合は希釈せず、アルコールを含ませた布でよく拭きます。
- 次亜塩素酸ナトリウムは、金属面を腐食させたり、色を漂白させる作用があります。金属面や木面など腐食や色あせが気になる場所は、水で2度拭きしてください。
食器類・流し台・浴槽の消毒
- 汚れを洗剤と水で洗い落とし、希釈した消毒液に浸すか、消毒液を含ませた布などでよく拭きます。
- 消毒用アルコールの場合は希釈せず、アルコールを含ませた布でよく拭きます。
- 水ですすいでから乾燥させます。
消毒薬を使用するときの注意事項
● 濃度や用法など、使用上の注意を確認し、種類の異なるものを混ぜたり、ラベルを剥がすのはやめましょう。
● 希釈して使用する際は、作り置きはせず使用直前に希釈しましょう。
● 消毒液を保管する場合は、日の当たらない涼しい所で、子どもの手の届かないところに保管しましょう。
その他の注意
- 生水は、飲用しないでください。
水道水に異常を感じた場合は、戸沢村役場建設水道課(☏72-2547)に連絡してください。
- 腹痛、下痢、発熱など、からだに異常を感じたら、早めに医療機関を受診してください。
関連リンク
被災した家屋での感染症対策について(厚生労働省)(外部リンク)